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元ネタ:されど罪人は竜と踊る & されど罪人は竜と踊るDance With Dragons 被召喚キャラ:レメディウス・レヴィ・ラズエル(ズオ・ルー化前) 天才と虚無-01 天才と虚無-02 天才と虚無-03 天才と虚無-04
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ガユス・レヴィナ・ソレル〔がゆす・れう゛ぃな・それる〕 作品名:されど罪人は竜と踊る 作者名:[[]] 投稿日:2010年2月28日 画像情報:640×480px サイズ:85,244 byte ジャンル:メガネ キャラ情報 このぐぬコラについて コメント 名前 コメント 登録タグ 2010年2月28日 されど罪人は竜と踊る メガネ 個別か
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前ページ次ページされど罪人は零と踊る 1 心の在りしところ。 0 理解出来ない事実は罪悪とはなり得ない。 しかし無知という愚行は災厄となり得る。 しかし、その事実を知ってはならない。 何故なら凡庸であるという事は、幸せの概念その物なのだから。 ジグムント・ヴァーレンハイト著「弊害詞」皇歴四八九年 荘厳な作りの宮殿。絢爛な内装の中、人の波は騒がしく、そして慌ただしく動き回る。 その中で幼い少女とその父親であろう男はゆっくりと優雅に歩く。 二人に壮年の男が近づき、声を掛けた。 「これはこれは、サウスゴータ財務監督官殿、お久しぶりでございます」 サウスゴータ財務監督官殿と呼ばれた少女の父親は微笑み、片手を挙げ挨拶を返す。 「やあ、久しぶりだね」 男は父親の手を握る少女を見つめる。 「そちらはご息女様でいらっしゃいますか?」 父親は頷く、そして傍らにいる少女を見ると。 「ああ。マチルダ、挨拶は出来るかい?」 「はい、お父様」 少女は父親に返答を返すと、男にくるりと向き直り言った。 「マチルダ・オブ・サウスゴータと申します。以後お見知り置きを」 少女は礼式通りに頭を垂らしスカートの両端を掴み膝をたわめる。 「おやおや、可愛らしいお姫様ですな」 男は目を細め微笑む。その時男を呼ぶ声がした。すると男は頭を下げる。 「おや、ではまた後程」 「うむ。後程」 男がまた慌ただしく去って行くのを見送ると。父親は少女の頭を撫でる。 「良く挨拶出来たね」 「はい。もう子供じゃないんですよ」 「はは。そうだね」 父親は少女の前で片膝を着き手を差し出す。 「では、私の小さなお姫様。私めにお手を拝借願えませんか」 「うむ、よろしい」 少女はまるでおとぎ話の姫様のように澄ました表情を作る。 そして形々しく背筋を伸ばし、父親の大きく優しい手に自分の手を重ねた。 それが、少しだけ嬉しくて。 少しだけ照れ臭くて。 姫様役の、澄ました表情が笑みに崩れた。 そして、二人はゆっくりと歩む。 ゆっくりと。 1 「あんた誰?」 透き通るような青空の中。俺の胃に水酸化マグネシウムと水酸化アルミニウムが合成され、その制酸効果で胃痛が多少軽減される。 というか、ギギナが半径一メルトル以内に存在しないのに、胃から胃酸が絶えず排出される理由はなんでだろうね。結論、全部ギギナが悪い。 そして我知らず自己分析。転位の心理的影響からか若干の機能障害、及び記憶障害、戦闘には影響無し。 右手には断罪者ヨルガ、そして左手には糞重い咒弾の箱、腰の補助用魔杖剣<贖罪者マグナス>も確認。俺は嘆息をつく。 自分自身の肉体までも分子の部品のように分析してしまうのが俺のような化学錬成咒式士の悪癖である。俺は周囲を見渡した。 周囲には三十人程の子供と数人の大人。全員が似通った衣装に身を包んでいる。何より異様なのは、大昔の糞ったれたお伽噺の魔法使いのように木の杖を持っていることだ。 そして眼前に立ち、俺を見下ろしていたのは。例にもれず白いシャツと黒いスカートを、黒い外套で身を包んだ少女だった。 桃金といえる長い髪は、腰の辺りまで伸ばされ緩やかな風に流されている。小さな顔は白陶器の白色肌。 そして可愛らしい鼻筋と、物凄く不愉快そうな口元は人体構造上の限界迄引き結ばれ、愛らしい鳶色の瞳は遠くの空に見えるケムトレイルに映えていた。 補足しておくと、俺の顔はそれ以上壮絶に嫌な顔をしているだろう。さっき見た鏡で確認したから、まぁ、こんなものだろう。 俺は例外なく自分取り巻く絶望的な運の悪さに軽く涙目になるのを感じる。そして少女は先程無視した質問を、再び俺に投げ掛けた。 「だから、あんた誰よ!?」 「名乗るほどの者ではございません」 「……誰よ、名乗りなさい!」 「オレ、コトバ、ワカラナイ」 「分かってるじゃない! 人の事、馬鹿にしてるの!」 「これで馬鹿にされてない、という人間が居たら見たいような見てるような」 とりあえずおちょくっておくのが吉。と、今朝の占いを忠実に実行する。嘘だが。 いくら可愛らしい少女だとしても、この少女が俺を拉致した犯人だという可能性が、小脳と大脳が欠落したような馬鹿、かっこギギナかっことじでも気付く程、高い可能性である事を忘れてはならない。 その上で主導権を俺に持ってくる為の心理戦を展開したつもりだが。少女の咒力が爆発的に膨張、杖に咒印組成式の光を煌めかせる。 嘘だろ!? 油断していた。近代以降の咒式使いは、咒式の展開を補助、支援する魔杖剣を持たずに咒式を発動するのは、ほぼ不可能である。 魔杖剣に装着された<法珠>と俗称される事象誘導演算機関は、人間の意識と咒力を仮想力場へ誘導後に位相変異現象を励起し、更に咒式発動を正確に制御する莫大な演算機能を持っている。 その魔杖剣を持たずに意識を虚数空間に接続し咒式を発動するのは、到達者たる十三階梯の俺でも不可能。 故に魔杖剣も持たずに杖でいきなり殺される事は無いだろう、とタカをくくっていたのだが。少女はその不可能を可能にしやがった。 知覚眼鏡はまるで俺の死を告げるように反応。少女の発動しようとした咒印を解析すると眼鏡の裏に組成式を写す。俺は戦慄した。 その恐るべき咒力で紡ごうとした咒式は。化学錬成系最高位第七階位の禁咒<重霊子殻獄瞋焔覇、パー・イー・モーン>だった。 それは水素に中性子が一つ余計に付いた重水素と二個余計に付いた三重水素に、ミューオン粒子を添加。 超高圧放電による超高温高圧をかけ洞穴効果を励起、電子を切り離した原子核を衝突させる最悪の核融合爆発咒式である。 俺は防御咒式を検索。しかし俺の演算速度では、最大数億度まで達する死の焔を防ぐ咒式を展開する事は出来ない。 やる事は一つしかない。俺はすぐに行動を開始する。 「悪かった、謝る、すいません! だから杖を降ろせ!」 プライド? 知るか。東方式の<ドゲザ>をしないだけマシだと自分を慰める。余りの情けなさに目から汗が出そうになるが気にしない。気にしない。……気にしない。 そして少女は杖を降ろし、紡いでいた莫大な咒力は、俺のあずかりしらぬ場所に離散した。 「で……あんたは何者なの?」 「俺はガユス。ガユス・レヴィナ・ソレル。攻性咒式士をやっている」 俺の返答を聞いた少女は首を僅かに傾ける。 「こうせいじゅしきし? 何よそれ?」 何だよ、この質問は? 各種咒式技術の発展によりもたらされた恩恵により、古来から地上を闊歩していた<竜>や<禍つ式>に対抗するための人類の盾たる攻性咒式士を知らないなんて事は…… そこまで考えて、恐るべき可能性に気付く。 「あー、その、少々聞きたいことがあるんだけど」 「何?」 「ここは何処なのかな?」 「トリスティンよ! そしてここはかの有名なトリスティン魔法学院よ!」 魔法学院という十四歳位迄しか言ってはいけない素敵指数が高い言葉を聞いた気がするが、とりあえず無視。 そして俺はトリスティンという地名を知らない。 「あー、もうちょい大きめ視点で頼む。ここは何処かな?」 「大きめって、ハルケギニア大陸のトリスティン王国って事でいい?」 わぁお、思考停止したくなってきた。 鏡を通り此方へ、とは曖昧を三十ミリメルトルの等辺で統廃合したような冗談だ。 他にも可能性はあるが、ほぼ異世界。 俺は壮絶に崩れ落ちた。 前ページ次ページされど罪人は零と踊る
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前ページされど罪人は零と踊る そして余りの馬鹿らしい展開に衝撃を受けた俺は、視界が一瞬暗転、地面という絶望に膝をつく。 どうやら脳のジョウシキウム(俺が考案した常識物質的な物)が不足した事により起こる急性貧血らしい。 そして少女はそんな俺を見下ろし、まるで不遜な貴婦人の様に笑む。 「膝をついてまで私を讃えなくてもいいわよ」 「んなことあるかっ! どうやったらそう見える!? 今迄の会話の流れで俺が君を尊敬するような流れがあったか!? 壮絶に間違ってるだろ、主に人としてっ!」 俺は絶叫して少女を見上げた。少女は相変わらず不機嫌に、まあいいわ、と言い捨てる。うわぁ、こいつ俺の魂の叫びを、まあいいわで流しやがった。 俺はついつい毒ガス咒式を検索してしまう。 毒ガスを吸引しても、まぁいいわ、ですませられるか! ちなみに毒ガスを選ぶのは正面から戦ったら負けそうなので、清く正しい暗殺。わお、なんて素敵に後ろ向き。 催涙ガス、いやマスタードガス。しかし色付きなので却下。でもどうせあの阿呆みたいな咒力で無効化されるだろうな。等々思考していると。 「ルイズが平民を喚びやがった」 と、誰かを卑下するような声が周囲の子供達の方から笑い声があがる。 俺の目は嘲りと嘲笑の視線が収束した地点を辿る。悪意の視線の先には少女と俺が佇んでいる。推察するにルイズとやらはこの少女か。そして俺への表が平民。 その笑声を聴いたルイズは、顔を一瞬しかめ奥歯を噛み締めるような音が聞こえた。 「ちょっと間違っただけよ」 ルイズはそう呟くも、嘲りと悪意は加速していく。例えどんな世界でも、人は変わらない。他人の何かを嘲笑う人間は、自らの脆弱さを他人に押し付けて自意識を保つものだと。 「間違いって、ルイズはいつもそうじゃないか」 「さすがはゼロのルイズだ」 ルイズは、氷の眼で人垣を見る。そして嘆息をつくと、その深い鳶色の双眸が氷点下の視線で俺を射抜き。 『嫌だ、やっぱり、死ぬの怖いよぅ。誰にも、本当、に愛されないま、ま死ぬの怖い、よう』 目眩がした。何故かその瞳を見た俺は、俺を愛して、俺が愛せなかった、そして俺が……何だ、この記憶は? 記憶の混濁か。転位の影響による欠落か、もしくは存在すらしないのか、俺は思い出せない。 俺の迷いやすい思考を断ち切るかのようにルイズは俺に近づく。 「ねぇあんた。……いや、なんでもないわ」 刹那の従順、ルイズの眼に写った光。俺はその瞳に最愛の妹、そして最悪の枷である、アレシエルを思い出す。 『 いで、 わ』 断罪と弾劾の言葉は、時が流れた今も容赦なく俺の心を抉る。 ああ、そうか。こんな状態になっても、俺が目の前のこの子を無視して逃げようとも思わないのは、妹に、アレシエルに似ていたからだ、と。 「動かないで」 その言葉の縛鎖に、俺は動かない。いや、動けない。 俺の眼前に突きだした杖の先に燐光が集まる。そして竜並みの超咒力が収束。ルイズの意識が仮想力場を通り収斂。 「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール」 まるで地から沸き立つような詠唱。光に包まれ浮かぶ可憐な美貌は、まるで非人間な迄の美しさを表した。 それは、世界を構成する電磁力、重力、大きい力、小さい力。そして四つの力に分かれる前の、一つの<力>による奇跡の体現。 「五つの力を司るペンタゴン」 振られた杖の起動に残る光の残姿が踊る。 その虚無の光が量子世界の基本単位である、六・六二六○七五五四○に一○の負の三四乗(J・s)と定義されていた。 そして、その作用量子(プランク)定数hを操作し、局所的に変異させる事が可能なら、h=△・△tにより、熱量の不確定性は時間の不確定性に反比例するという理論。 「この者に祝福を与え」 流麗の腕と杖が俺の額の前で停止。白光の軌跡は複雑な組成式を描き、大規模な量子変換を起こす。そして仮想観測空間から現界。 その理論から中間子の熱量が陽子や中性子より大きくなる原理と同様に、存在する時間が短いなら熱量の不確定性、つまり物質の大きさは増大するという原理が導き出された。 「我の使い魔となせ」 正式名称[限定系における、状態力方向の物理神経の観測支持作用による線形分解と作用量子定数変化、及び位相変異における強制作用力試験]により確立された咒式に、淘汰、併合された異能。 咒式では有り得ない物理干渉。俺の前で今行われる超弩級の咒式。それは、まさに科学では到達しえない技術<魔法>という超常現象だった。 紡がれた咒力と組成式の圧力で、動けずにいた俺に魔法使いの顔が俺の鼻先迄近づく。 そして、ルイズの唇が俺の唇に重ねられた。 は? なにそれ? なんで? どして? 余りの前衛的な芸術展開に、思わず口が開いているのを確認。俺はさぞや壮絶に間抜け顔を晒しているのだろう。 そして展開していた咒力の霧散を感じる。 ルイズは俯いたまま制止している。いや、ちょっと振動している。 俯いた顔を俺に向ける。幼さを残す頬梁は僅かに赤みを帯びていた。 「興奮したり欲情したりしないでよねっ!」 「なにその倫理的におかしい照れ隠し!?」 「ほら。あんたいやらしそうな顔してるし」 「おい、そんな軽い接触で大人は喜ばないよ。むしろ脱いで、ついでに犯らし……」 軽口を叩こうとするが、瞬間左手の甲に灼熱が走る。焼けるような痛みに俺は苦鳴を漏らした。 俺は痛みに耐えながら、右手に持った魔杖剣<断罪者ヨルガ>を構える。 「何を、した?」 「何って――」 そして霧散したと思っていた咒力は高密度に集束。それらは円内に変形六角還を無理矢理挿入したような組成式を描く。 蒼久の空に届く程の超巨大組成式が隠蔽されていた。そして改変された物理反応が形骸化。強大で複雑な多重咒式の光が零れ俺に流れこむ。 俺の世界が砕け、意識が、混ざる、捻れ。様々な光景が乱舞する。 アレシエルが数式を書き留めて桃金の髪小さなの少女が小舟の上で泣きクエロだけを助けるためにクエロを殺そうとして羽帽子をかぶった男が微笑み。 棚の魔神となったギギナが死の突っ込みを零と呼ばれジヴの背中が離れ爆発するのを見て二人は悲しみ俺は少女を殺し。 「契約よ」 俺に? 音の波が俺の鼓膜を振動させる、それが意味だと認識出来た。 多少の正気を取り戻し、鎮痛咒式を即座に発動。 魔杖剣の引き金を弾くと、辺りに咒力の光が発生する。痛み止め程度にしかならないが充分だと思いたい。 「あ、あんた貴族!?」 ルイズが驚きながら俺に問う。 咒式の効果で死にたくなる痛みが、狂いたくなる痛みに変わり。俺は苦鳴を漏らしながら問いをぶつけた。 「俺に……何をしたんだ?」 「だから、契約よ。それより私の質問に答えて。あんた貴族?」 契約? 分からないのでとりあえず質問に答えておく。 「一応貴族だけど」 先程の平民発言から察すると、ここは貴族と平民という二極の立場があると推察。 ちなみに俺の爵位は既に結婚詐欺師に売却している、が貴族であるという事実は無根では無いような気がする。というか貴族と言っておく。 そこで右手に長大な杖を持った、眼鏡を掛けた禿頭の男が足音を絶てに現れルイズに話しかける。 「『サモン・サーヴァント』は何回も失敗したが、『コントラクト・サーヴァント』はきちんと出来たね」 男は太陽の恵みを燦々と浴びた頭部を輝かせ笑む。 「ルーンをスケッチさせてもらって……」 男は何かに驚いたように停止した。その驚愕の視線は只の一点、俺の魔杖剣に注がれていた。 「これを知ってるのか?」 俺は魔杖剣<断罪者ヨルガ>を掲げた。 男は俺の問いに目線を左上に流しながら言う。 「いや、なに。変わった杖だ、と思ってね」 俺は男のその動作と言葉に違和感を感じながら、魔杖剣<断罪者ヨルガ>を鞘に収めた。 前ページされど罪人は零と踊る
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前ページ次ページされど罪人は零と踊る 0 俺と相棒はロルカ屋に発注した咒弾を取りに行き、大量の咒弾の重みに耐えつつも。 我が親愛なる借金と不幸を生み出すアシュレイ・ブフ&ソレル咒式事務所に帰って来た。 事務所には、鏡があった。 それは圧倒的な違和感、宙空に浮いた豪奢な鏡。 俺はすぐに知覚眼鏡で目の前に浮いた鏡の成分を検索する。 水酸化ナトリウムと硝酸銀とアンモニア水溶液を混合させた銀鏡反応。 しかし咒力は感じない。似たような構成の化学錬成咒式第五階位<積層転咒珀鏡、サブナック>で錬成された咒鏡では、咒力が確実に検出されるが、目の前の鏡からは一切の咒力も質量も感じられない。 これはある程度の推測ではあるが、虚数空間から顕現した咒力鏡であると推察。以上、何も分からん。何これ? とりあえず、鏡に映った冴えない顔をした眼鏡で赤毛の攻性咒式士を見ていると、何故か知らずに溜め息がでる。 鏡の中の男はまた厄介事か、と言わんばかりに景気の悪そうな顔である。実に不幸と胃酸に愛されていそうな奴だ。実際不幸だがな。 ちなみに鏡の中の男はガユス・レヴィナ・ソレル、つまりは俺。……自分の冷静な自己解釈に泣きたくなってきた。 そしてくだらない思考を振り払い、今の状況を傍らにいる人類と言って良いのか、むしろ良くない奴に聞いてみる 「しかし、何だよこれ? あとギギナの存在の方も何だか分からないから死んでくれ」 机に身を隠した俺は横に居る、全自動ギロチンとドラッケン族のハーフであるギギナに問う。 この腐れた相棒の秀麗な美貌は、俺に性格の悪さと風貌の良さの相関性の無さを教えてくれる。 「知るか、腐れ錬金術士。しかし鏡に写らないほど存在が虚数なガユスにはお似合いな鏡だ」 ギギナは美麗の唇から俺への皮肉を吐き出す。死ね、主に俺や人類の為に。 「しかし、妙だ。ここまで完全に視認可能かつ咒力波長も感じられない物質なんてあるかよ?」 「現実に固着したまま二分も持つ咒式などあり得ん。ふむ、破壊してみるか?」 言うや否や、ギギナは真業物級魔杖刀<屠竜刀ネレトー>を背中から抜く。 歪んだ正四角形の化け物の様な長大なネレトーは、金剛石をも凌駕する硬度のガナサイド重咒合金製で九三五ミリメルトル、持ち手を両手持ちの状態に変形して二四五十ミリメルトルというまさに竜を狩る為に使用する魔杖剣を構えた。 「ちょっ、待て、破壊してどうする? 遅効性発動型の咒式罠だったらどうすんだよ?」 「…………」 何その沈黙。俺はすかさずギギナを馬鹿にする。 「今更気付いたのかよ、馬鹿」 「私は、鏡を破壊するとは言っていない。ついつい、ガユスの本体、つまり眼鏡から下のパーツを分解してやろうと思ってな」 絶対に気付いていなかった事に命を賭けよう、ギギナの。 「やった、分解清掃代金もうけた! とでも言うと思うか? あんまり馬鹿な事ばかり言っていたらただでさえ馬鹿なのに馬鹿が馬鹿にしか見えないぞ、馬鹿ギギナ、やーい馬鹿」 ギギナは俺の屈めた頭上にネレトーを抜き打つ。超高速の抜刀は俺の髪を一房切り落とした。 「何だ、ガユスだったのか。新種の眼鏡かと思って、ついつい切ってしまった」 「なあギギナ。虫から昆虫に進化したいならすぐに刀を抜く癖を治した方がいいぞ」 「どちらも虫ではないか」 軽口を応酬しつつも、警戒を崩さずに事務所の中から外までの咒力を感知する。しかし反応は無い。 同時にギギナも低位生体錬成系咒式で犬の疑似聴覚反応を利用した超聴覚で音を探査している。 「何か反応はあるか?」 「いや、何もない。お前は?」 「全く、使えん眼鏡だ。ちなみに私は何も聞こえん。見張られているという気配もないしな」 「皆さん、ご覧下さい。自分を棚に上げわざわざイヤミを言う辺りが彼の精神性の低さを表している事を理解していただけただろうか?」 「くだらん。で、どうする? 動いてみるか?」 ギギナは俺に向き直り問う。俺は頷き、最大業物級魔杖剣<断罪者ヨルガ>を腰から抜いた。 白々と鋼色に輝く、刃渡り八○二ミリメルトル、柄を入れた全長一一○三ミリメルトルの咒銀合金の直剣を鏡に向け魔杖剣の弾倉を回転させ、薬室に咒弾を送り込む。 最初のギギナの発想と同じような行動が癪にさわるが、動きが無い状況では、例え罠でも先制できた方がいいと判断。 直接的に鏡に触れ組成を確認する。 ギギナには罠だった場合の襲撃に備え窓側に待機するよう視線で指示する。 あわせて平行して各種耐熱対冷帯電咒式を仮想準備。 そして俺は魔杖剣の切っ先を鏡に合わせ探知咒式を発動しようとする。だが出来なかった。 何故なら剣先が吸い込まれ抜けないからだ。そこで俺は自分の見積りの甘さと間抜けさを痛感する。ギギナにやらせればよかった。 「クソッ、ギギナ!」 俺は苦鳴をもらしギギナを呼ぶ。 そして推測。恐らくこの鏡は門だ。数法量子系咒式第七階位<軆位相換転送位、ゴアープ>を利用した相転位門。 この咒式は、自己の体を環状抑制力場で包み、量子段階まで情報化し非物質化する。 そして位相空間での素粒子力場で、自己の熱量の一部を電子や陽子などの亜原子粒子段階に導いて開放、分解して波動に変換する。 元の座標と転位先が相対的に運動しているために起こる、光や電磁波等の波動の偏移を演算し、情報と物質波動を転送。 作用量子定数に干渉して統合。そして自己を咒式で再生する瞬間転位法である。 解り易く最悪の例えで言うと一方通行のFAX。転送された情報は俺の情報ではあるが全くの別人。 そしてこの一瞬で俺の腕は肩口まで飲まれていた、情報に解体されてゆく余り味わいたくない感覚に包まれる。 そこでギキナは俺に向かい疾走。だが俺の強化脳は0,1秒足りない事を計算していた。 「掴まれガユス!」 残った左手は近くにあった咒弾が大量に入った箱を掴む。それで少しでも距離を稼げれば。 ギキナはネレトーの撃鉄を弾き、生体変化系咒式第二階位<蜘蛛絲、スピネル>を発動。蜘蛛の糸を生成して俺に伸ばす。 だが、きっかり0,1秒足りずに、俺は鏡に吸い込まれた。 最後に“俺”が考えたのは消える。……いや、それよりギギナの前で醜態を晒すのは嫌だな。と、解体されながらそう思った。 そして。 「あんた誰?」 抜けるような青空の中、俺は胃薬を錬成した。 前ページ次ページされど罪人は零と踊る
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登録日:2011/04/23(土) 14 17 30 更新日:2023/09/10 Sun 08 23 25NEW! 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 されど罪人は竜と踊る され竜 サバトの一種 地獄の賭場 短編 禁じられた数字 ぴぎーぴぎー 禁じられた数字とは浅井ラボ著のライトノベル『されど罪人は竜と踊る(以下され竜)』およびそのリメイク作『されど罪人は竜と踊る Dances with the Dragons(以下され竜DD)』の短編小説。 エリダナ料理専門店『銀鱗亭』に集った4人の攻性咒式士と1人の変態女医と1人の闇の女皇が、各々の誇りと生命を切り崩す闇のゲームを繰り広げる。 以下ネタバレ含む 各プレイヤーの簡単な説明。 ガユス・レヴィナ・ソレル 咒式士な赤毛眼鏡。平和な料理屋が地獄の賭場と化した元凶。他プレイヤーの性格破綻具合と自らの人徳の無さを愚かにも忘れていたため、ツザンのメスを突き立てられ最初の犠牲者となる。 ギギナ・ジャーディ・ドルク・メレイオス・アシュレイ・ブフ 超絶美形の咒式士でガユスの相棒。己の誇りを己で踏みにじることを強要され、極限の精神的苦痛の果てに倒れる。第二の犠牲者。 イーギー・ドリイエ アルリアン人(耳が尖っている人種)の咒式士。ジャベイラに惚れている。しかし彼女への想いを利用した凄惨な試練を闇の女皇に与えられることになる。 ジャベイラ・ゴーフ・ザトクリフ イーギーの同僚の咒式士。偽造多重人格者で離婚歴のある子持ちで魔法少女(笑)。罰ゲームによって精神を徹底的に破壊される。 ツザン・グラル・デュガソン 変態女医。ガユスの内蔵が大好き。ガユスの内蔵だけが大好き。大事な事なので二度言いました。大切なものを破壊され廃人となる。 闇の女皇 『黒き魔女皇』『悪魔』などの異名を持つ邪悪な存在。あまりの黒さから、他プレイヤーから畏怖と恐怖の視線を向けられる。ただし豚。 以下更にネタバレ。 * * * 少しうそです + n ∧_∧ n + (ヨ(* ´∀`)E) Y Y * 前述の説明は大筋ではあっているが、鬱展開ではないし、人は(物理的には)死なない。 禁じられた数字とは、鬱展開の多いされ竜シリーズにおいては非常に珍しい、コメディ路線の短編小説である。何故かこの短編だけドラマCDが存在する。 たまたま居合わせた前述の6人が、ガユスの提案した心理的駆け引きのある単純なゲーム(罰ゲーム付き)をし、とっても酷いことになるという話。賭けているのは誇りと(社会的)生命である。ただしギギナは物理的に死者が出る可能性を示唆していた。というかガユスはツザンに麻酔をかけられ、あわや解剖されるという状況に陥った。ちなみにこの時ガユスは腹を開かれていた。が、ジヴーニャにより助けられ、それ以上解剖されずにすんだ。しかし誰も治療してくれず、自力で腹を塞いで直した。もしもジヴーニャが止めていなかった場合は、本当に解剖されていた可能性が高い。 闇の女皇の正体はガユスの恋人であるジヴーニャ・ロレッツォ。彼女はテープで鼻を押さえ四つん這いで子豚のモノマネを強要され、成長し悲恋の末、出産して母になるまでを再現させられ、ブチ切れてその暗黒面を開花した。この状態のジヴーニャは黒ジヴと呼ばれ、他の短編でも登場し周囲を地獄に叩き落す。 追記・修正は魔法で株価を上げたり世界中の民族紛争を止めたりしてからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 単純なゲームて何? -- 名無しさん (2013-12-18 01 47 21) みんなで順繰り数字数えて最後に100の数字言った人が負け -- 名無しさん (2013-12-18 02 01 44) 一度に数えられる数字は3つまでだったっけ -- 名無しさん (2013-12-18 12 50 29) ↑2本当に単純なゲームなのにこんな大惨事になるなんて… -- 名無しさん (2013-12-18 13 40 28) 一番目が提案者ガユス。初めは罰が軽いからとわざと負けたが、腹を開かれあわや死にかけた。 -- 名無しさん (2014-09-02 13 26 05) ↑いわく「自分の人望のなさを計算に入れてなかった」だっけか -- 名無しさん (2014-09-30 19 17 05) このゲーム、最初の一人に対して残り5人が結託して延々同じ人への罰ゲームを繰り返す可能性のが高そう -- 名無しさん (2018-05-06 12 08 34) 罰ゲームを受けた人はまぁ(主に尊厳とかを)陵辱されるので目がマジになるんだけど、まだ受けてない人はハタから見れば愉快な娯楽でしかないんで危機感を抱けないんですよ。所詮酒の席の余興じゃん?って 敗者が増え、明らかに場の空気がギラついて来た頃にはもうまだ罰ゲームを受けてない者への(自分が受けた罰より)凄惨な罰を求める連中が多数派を取ってるので逃げられない -- 名無しさん (2022-12-06 06 03 53) 名前 コメント
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SSタイトル元ネタ ※SS作者本人の確認を取っていないものもあるため、間違っている可能性もあります。 ※カタカナ英語(意訳)=エンジェル・ハウリング風の章タイトル は多すぎるので省略 話数 タイトル 元ネタ 059 ぴぴるぴるぴぶへぇ!! 撲殺天使ドクロちゃん 074 陰謀は静かに動くよ!ドクロちゃん! 撲殺天使ドクロちゃん 088 僕だけ絵師が違うじゃねぇか!ぎゃh (ry 原作絵の話(「僕」→出夢) 090 みなものむこうがわ 殺竜事件(水面のむこうがわ)(?) 104 寝起きハイテンション わらいのじかん(寝起きハイテンション)(?) 118 なるようにならない最悪―If nothing is bad― 戯言シリーズ 130 Good Bye,「the Beautiful World」 キノの旅―the Beautiful World― 139 緋色の聖人 ブラッドジャケット 158 彼の屍を越えてゆけ 俺の屍を越えてゆけ 160 最強は風の中に稲妻を見る ぼくらは虚空に夜を視る(?) 178 未知との遭遇 未知との遭遇 204 御前様がみてる マリア様がみてる 252 ゲームは一日一時間 高橋名人の言葉より 253 無力と、無力ではないもの 魔術士オーフェン 272 未知との遭遇Ⅲ 未知との遭遇 283 我が不幸表せ巨人 魔術士オーフェン 286 もう一組の未知との遭遇 未知との遭遇 288 虚像と、虚像ではないもの 魔術士オーフェン 289 誰が駒鳥殺したの? それは― マザーグース 308 ベルの旅 キノの旅―the Beautiful World― 309 Gia Corm Fillippo Dia Gia Corm Fillippo Dia 327 古泉一樹の憂鬱 涼宮ハルヒの憂鬱 329 戯言精霊の傑作殺し 戯言シリーズ(兎吊木垓輔の戯言殺し) 330 灯火と帰還者の物語 Missing 338 首無しライダーの話―Dullahan― キノの旅―the Beautiful World― 343 ・――意志は壁を穿つ。 終わりのクロニクル 354 茶菓子持ちのバカップルは落ち込まない 砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない 358 Human System humansystem 360 アマワ様が見てる マリア様がみてる 368 金棒を持つ鬼と地獄の仏との出会い 鬼に金棒&地獄に仏 362 缶詰の物語・無謀編 Missing + 魔術士オーフェン無謀編 379 悪魔は涙を流さない Devil May Cry 389 私は心を雪と語る わたしは虚無を月に聴く 390 スィリー・カンバセーション(戯言遣い) 戯言シリーズ ⊆ エンジェル・ハウリング 394 砂の上の黒い踪跡 キーリ(砂の上の白い航跡) 396 “Witch s time”closed. ブギーポップは笑わない 402 ふたりは神将 MaxHard ふたりはプリキュア MaxHeart 404 幽玄と無笑のパン 有限と微小のパン 409 【Gigina May Cry】 Devil May Cry 416 クビキリロマンチスト 戯言シリーズ(クビシメロマンチスト) 417 ウソツキサイクル 戯言シリーズ(クビキリサイクル) 419 暗殺者に涙はいらない 天国に涙はいらない 426 学生服と日本刀 セーラー服と機関銃(?) 434 銃殺天使キノちゃん 撲殺天使ドクロちゃん 436 Thinkin in the Rain Singin in the Rain 449 霧の町 黄昏の道 十二国記 455 立つには長く、眠るには短すぎて されど罪人は竜と踊る(くちづけでは長く、愛には短すぎて) 459 そして、不運はあまりに永く されど罪人は竜と踊る(そして、楽園はあまりに永く) 466 Missing ~合わせ鏡の男達~ Missing 467 竜王と巨人のダンス 冥王と獣のダンス 475 ミッシング・マインド(心の行く先) Missing ⊆ エンジェル・ハウリング 477 偽名閑談(死命感嘆) 戯言シリーズ 478 姦客責(カンキャクセキ) エアリアルシティ 479 吸血鬼は何処に消えた? チーズはどこへ消えた?(?) 480 試行錯誤(思考索語) 戯言シリーズ 490 白天の破壊 夜色の空 十二国記 491 紫煙―smoke― Dクラッカーズ 493 すべては凍え燃えゆく されど罪人は竜と踊る(我らは凍え燃えゆく) 494 虚偽を頭に笑みを浮かべよ 虚無を心に蛇と唱えよ 499 灰色の虜囚 ロードス島戦記 501 嘘つきは語り手にしておく・b 嘘つきは妹にしておく+キノの旅プロローグ 502 嘘つきは語り手にしておく・a 嘘つきは妹にしておく+キノの旅エピローグ 509 暗き天蓋、悠久の海原 十二国記 512 ・──雨は全てを裏返す。 終わりのクロニクル 519 されど、竜は踊り続ける されど罪人は竜と踊る 523 半分の月さえのぼらない 半分の月がのぼる空 528 A red herring and red hands red herring→注意をそらす/red hands→血染めの手 533 殺戮島事件 事件シリーズ 550 リーディング・カラケ(なぜか変換できない) 空気を読む+ふいんき(←なぜか変換できない)⊆エンハウ 563 汝は村人なりや? 汝は人狼なりや? 564 ゲオルグの名にかけて無限性の濃度が違う 食前絶後!! 568 私は平和な世界に飽き飽きしていました かみ(魔界塔士Sa・Ga) 576 幻影―illusion― Dクラッカーズ 577 たった一度の冴えたやり方 たったひとつの冴えたやりかた
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【作品名】されど罪人は竜と踊る 【ジャンル】ラノベ 【名前】ムブロフスカ 【年齢】1300歳以上 【属性】長命竜 【長所】竜の中でも人と物分かりはいいほう、人に化けた時に対話した人間を参考にジョーク言ったりする 【短所】参考にした人間が悪かった vol.2
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登録日:2011/04/01(金) 16 24 29 更新日:2024/01/14 Sun 16 10 27NEW! 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 されど罪人は竜と踊る され竜 ヒルルカ 女性←ギギナ的には 椅子 ヒルルカとは浅井ラボ著のライトノベル「されど罪人は竜と踊る(以下され竜)」およびそのリメイク作「されど罪人は竜と踊る Dances with The dragons(以下DD)」の登場物である。 主人公ギギナの愛娘にしてこの物語の真ヒロイン。 その姿は第一巻のカラーイラストにて確認できる(著者曰く) 普段他者になど目もくれない冷徹外道なギギナが、ヒルルカのことになると知能が3歳児並になるくらいヒルルカを愛している。 その溺愛ぶりは半端なく、教会や他の事務所を訪れては娘の花婿選びを始め、そのクセ適当なイチャモンをつけては候補から外すという親ばかっぷり。当然未だヒルルカは独り身である。ちなみに年齢不詳。 しかしその分不幸にもみまわれ、ギギナの相方ガユスの策謀によって父であるギギナの手によって足を切断されかけたり、ガユスに半裸で抱きしめられ体中をなめ回されかけたり、果てはこれまたガユスの策略によりギギナの手によって弟であるターレルクを殺されてしまったり、それ以前に長年ギギナによって体の上に座るという虐待を受け続けたりとなかなかの幸薄の少女()。 上記の虐待に関してはDD第三巻にてガユスの協力のもと和解し、ついでにそのとき肉親としての愛情ではなく異性として愛してほしいとギギナに迫ったりした。 以下、ネタバレ ギギナ「親子でなければ、私はおまえを愛していただろう。だが、私の愛は変わらぬ。男女の愛より崇高な、親であり**への崇拝者である無限の愛をおまえに捧げよう」 ヒルルカ?「わかったわ。だけど、他の人々にも優しくしてあげて」 ギギナ「ヒルルカは優しい子だな。父として誇らしい」 ヒルルカ?「できるなら相棒のガユスさんにもっと優しくしてあげて。無謀な戦いに巻き込まず、無駄使いを減らし、家具を事務所の経費で買おうとしないで」 ギギナ「・・・」 ヒルルカ(笑)「えーと、相棒を殺そうとせず、この前巻き上げた11110イェンのことも忘れてあげて、ついでに早く死んで。驚くほどの奇病で死んで。そのゴミのような遺伝子を残さないことで人類に貢献して、表彰されて♪」 ギギナ「・・・」 ガユス「ギギナお父た〜ん、ボクたん、椅子が話すと思ってるアホな人を見て、おもしろすぎて死にそうだよ〜」 実はこのヒルルカ、 椅子である。 椅子なのである。 大事ry 何を隠そうこのギギナ、家具愛好家の度を超えた、家具に名前を付けて娘として扱うという少女趣味を軽く越える変態なのである。戦場にすら持ち込み、負傷したガユスを差し置いてヒルルカを回収したりする。ギギナ自身が作ったモノなのか買ったモノかは不明。しかしターレルクはギギナ自身が作った家具なので前者である可能性が高い。 ちなみに上記の会話は、ガユスによってヒルルカがあたかもしゃべっているように演じた、ギギナをおちょくるための悪戯。 さらに余談ではあるが、され竜世界ではこういった嗜好を持つ者が他にも一定数いるらしく、椅子学や椅子道なるものまで存在するらしい。 実際に短編「三本脚の椅子」ではギギナと同様の家具愛好家が登場し、椅子をご子息扱いされる事にもなんら違和感を持たずに会話を続けていた。 ギギナ「ここの椅子達は血筋がいいためか、追記にも熱く、修正するにも気品がある。もう少し若ければ、我が椅子ヒルルカの婿に迎えたかったくらいだ」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 椅子の血筋とは一体…うごごごご -- 名無しさん (2014-04-29 09 17 15) 家具のための核シェルターがあるらしい -- 名無しさん (2014-10-19 19 48 56) 多分、製作者(設計者)はギギナじゃないな -- 名無しさん (2015-02-02 09 28 26) 登場物ww -- 名無しさん (2015-02-02 12 20 52) され竜世界限定みたいな書き方をされているけれど、椅子学は現実にもあります -- 名無しさん (2016-07-06 02 04 21) 名前 コメント
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【作品名】されど罪人は竜と踊る 【ジャンル】ラノベ 【名前】ムブロフスカ 【年齢】1300歳以上 【属性】長命竜 【長所】竜の中でも人と物分かりはいいほう、人に化けた時に対話した人間を参考にジョーク言ったりする 【短所】参考にした人間が悪かった vol.2